今はもう、 人間も獣も虫も植物も 区別はない! 生き物という 大きな兄弟みたいなものだ! そうだ!生物家族だ! 猿田博士  (火の鳥未来編)
「火の鳥」に多数登場するキャラクター。「黎明編」ではサルタヒコ、「鳳凰編」では我王、引き続き「乱世編」では鞍馬天狗、「宇宙編」では宇宙飛行士、「太陽編」ではゲリラの首領として、そして「未来編」では試行錯誤を繰り返し、人工生命に挑戦する猿田博士として登場する。
 お茶の水博士に比べ、黒衣を着、ドラマチックな人生を送り、でまるでファウストのような男である。
「BJ」にも登場し、どんなにあがいても命は人間の思い通りにはならないことを語る。
「七色インコ」では、ルックスそのままのシラノを演じる。彼も、切ない役が多い。
 そんな彼だからこそ、アトムといっしょに、命とは、生きるとは、罪とは何か、生命の秘密の答えを探してもらいたい。
猿田博士の研究室に、アトムだけでなく、たくさんの異形な手塚キャラクターを集わせてみたいものである。ミミ男、ブルンガ一世、ミクロイドたち、他にもたくさんいそうだ。猿田博士は、動植物、生き物すべてを愛してくれるナチュラリスト。そんな異形な動物たちにきっと慕われているに違いない。
 そして、そんなファウストのような博士だから、メフィストもいるかもしれない。そのメフィストはどんな姿をして、猿田博士に命をもて遊ばせようとするだろうか。
ああ、やっぱり、アトムが来て、猿田博士を救ってもらわなくっちゃ!
「猿田博士、博士はお茶の水博士より優れているのに、まだ何かに飢えているようです。」

自然や動物を大事に思ってくれ、マッドな科学者っぷりを披露してくれる猿田博士はお気に入りです。


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