自見庄三郎氏
菅直人首相は11日午後、辞任した国民新党代表の亀井静香前金融・郵政改革担当相の後任として、同党の自見庄三郎幹事長(64)を正式に任命した。自見氏を官邸に呼び就任を要請、自見氏は受諾した。
首相はこの後、記者団に「亀井氏の辞任は残念だが、国民新党との関係はしっかりと継続できると思っている」と連立政権の枠組み維持に自信をみせた。
仙谷由人官房長官は記者会見で「自見氏は政策全般に明るく見識もある。郵政改革だけでなく、寸分の油断もならない金融問題に的確に対応してもらえると思う」と述べた。
首相は参院選に向けて、郵政改革法案の扱いをめぐり対立した国民新党との関係修復を図るため、亀井氏が推した自見氏を起用した。
自見氏は1983年の衆院選で初当選し、橋本内閣で郵政相に就任。2005年の郵政選挙で落選したが、07年の参院選で国民新党から比例代表で当選、政界復帰した。