アレクサンデル・セウェルス

死去: 西暦235年 年

マルクス・アウレリウス・セウェルス・アレクサンデル・アウグストゥスは、第24代ローマ皇帝で、セウェルス朝の皇帝としては5人目となる。彼の死をもってセウェルス朝は50年程の歴史に幕を下ろし、軍人皇帝時代とも呼ばれる「3世紀の危機」が始まった。
アレクサンデルは先帝ヘリオガバルスの従弟として生まれた。実権を握る祖母ユリア・マエサに支持を失ったヘリオガバルス帝の「代わり」として担ぎ出され、ヘリオガバルスの養子として台頭した。一時は危険視したヘリオガバルスに幽閉されるが、これが近衛隊の反乱を引き起こしてヘリオガバルスは処刑された。
即位したアレクサンデル帝の治世は、東方で勢力を増しつつあったサーサーン朝ペルシャ帝国の脅威に晒されつつも、軍事行動を控えて平和路線をとっていた。しかし、ゲルマニア方面での軍事作戦に消極的な態度を繰り返したことで軍の不興を買い、最終的に軍によって殺害された。
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