No.213 Jリーグ FC岐阜/橋本 和選手 | ART STYLE SHIGA(アートスタイル滋賀)

ART STYLE SHIGA(アートスタイル滋賀)

「滋賀には魅力的なアーティストがたくさんいる。
この素敵な事実をみんなに伝えたい」、そんな想いで始めた"アートスタイル"。
ミュージシャンやモデル、俳優、お笑い芸人、芸術家、建築家など幅広いジャンルのアーティストをご紹介。

 

それぞれのステージで、
チャレンジを続けよう。


 高月町(現・長浜市)出身のJリーガー橋本和(わたる)選手が、2020年1月、ヴィッセル神戸(J1)からJ3のFC岐阜へ移籍した。左足でのシュートと豊富な運動量を持ち味とする“左サイドバックのスペシャリスト”は、チームのJ3優勝、そしてJ2復帰を目指して前を向く。

 「FC岐阜に入団して、チームのみんなとサッカーをやってみて、思っていたより選手の個々の能力が高い、いいチームやなと思いました。ファンやサポーターの方も多く、ファンやサポーターの方々のためにサッカーをやっていると胸を張れる、いいチームです」。 

 小学2年生の時に、地元のクラブチーム『高月サッカー少年団』に入団した橋本選手。中学校に入ってからは、小学生時代の指導者が立ち上げた『バーニングブラッドFC』で活躍する。サッカー人生で転機を迎えたのも、この頃。東北の名門、青森山田高等学校のセレクションに合格し、特待生として進学した。

「滋賀の高月町から青森山田に入団するという、今のところ、人生でいちばん訳のわからないことやったなと思います」と、当時をふりかえる。大阪体育大学卒業後の2009年、J1の柏レイソルに加入。2011年にJ1リーグ、2012年度に天皇杯、2013年にナビスコカップ(現ルヴァンカップ)で優勝。ヴィッセル神戸時代の2019年度にも天皇杯で優勝している。2012年には日本代表のトレーニングキャンプに選出された。

 モットーは「常識を疑うこと」そして「チャレンジ」。これはフィジカルやメンタル強化のためにも、意識していることだと語る。
 地元・滋賀を離れて久しい橋本選手。「子どもの頃はスキーが好きで、冬には余呉高原スキー場に行っていた思い出が。プロになってからは一度も行けていないので、また行きたいなという思いはずっとあります」と語る。やっぱり自分は滋賀県人だなぁと感じるのは、「なんやかんや滋賀をバカにされると腹立つ」ときだとか。

 世界中がコロナ禍に翻弄された昨年は、橋本選手にとっても新天地で1年目を迎えた年。どのような思いが芽生えただろう。「すべての人に言えることやと思うんですけど、先のことは何もわからない状況。イレギュラーなことの方が多いので、今までのようなルーティーン的な思考や準備にとらわれずに、アドリブというか直感を、より大事にするようになりました」。
 サッカーをはじめ、スポーツに取り組む子どもたちにもこんなエールを寄せてくれた。

 「大変な状況で、いろいろ変わっていくなかでスポーツや、身体を動かしたりすることは、楽しいことの中の一つかなと思う。思う存分、夢中で身体を動かしてほしいなと思います」。
 現在34歳。サッカーの世界では、ベテランといわれる年齢だ。「年の近い選手では引退する選手も増えてきました。僕は、まだまだやれるとこまで頑張りたいなと思います。いろいろと難しい状況ですけど、どんどんチャレンジして、お互いそれぞれのステージで頑張りましょう」。
 

【profile】

1986年 高月町(現・長浜市)生まれ
中学では、バーニングブラッドFCに入団。
青森山田高校卒業後、大阪体育大学に進学。
在学中に関西学生選抜としてデンソーチャレンジカップに出場。
2008年 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントで優勝。
2012年 日本代表にも選出される。
2009年ー2014年 柏レイソル
2015年ー2016年 浦和レッドダイヤモンズ
2016年 ヴィッセル神戸(期限付き移籍)
2017年ー2020年 ヴィッセル神戸
2020年ー FC岐阜
背番号:2/ポジション:DF/得意とするプレー:左足のシュート