ベニガイは、北海道南部から九州に至る潮間帯下部~水深20mの細砂底に生息するニッコウガイ科の一種で、殻長6cmほどに成長します。
それほど多くはないのですが、海岸を歩いているとピンク色の貝殻が美しく目立ちます。
ベニガイ(殻外側)
ベニガイ(殻内側)
一般的には桜貝はサクラガイを指します。ところが、国語辞典オンラインでは、「桜貝は桜色の小型の二枚貝の総称」と書かれています。
そうなると、桜貝にはサクラガイの他にカバザクラやモモノハナガイなども含まれそうです。
ネットで桜貝を検索すると、ベニガイも含めているものもあります。ベニガイはサクラガイに比べると少し大きいのですが、打ち上がっているベニガイの中には小さいものもあります。桜貝と呼ぶのも頷けます。
但し、石川県志賀町に伝わる「三十六歌仙貝」の中ではベニガイのことを「ますほ貝」と呼んでいます。
少なくとも能登では、ベニガイのことを桜貝ではなくますほ貝と呼ぶようにしたいものです。
サクラガイ
カバザクラ