フランスの女優ステファーヌ・オードランが３月２７日に逝去しました。享年８５。
１９５７年に『暴力組織』で映画デビュー。５９年に、クロード・シャブロル監督の『いとこ同志 』に、脇役で出演します。７２年のルイス・ブニュエル監督の『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』は、代表作の一本です。未見なので、語れません。７４年のオールスターキャスト、オリバー・リード版の『そして誰もいなくなった』に出演。これは見ています。『最前線物語』『ミストラルの娘』など、アメリカ映画やミニシリーズにも、多く出演しています。見ているのですが、遠い昔のことなので、どの役だったか思い出せません。
若い頃の彼女の映画を知らない私には、彼女は『バベットの晩餐会 』のヒロインでした。パリコミューンを逃れて、パリからユトランドの小さな村にやってきた謎の女性。高齢姉妹の家に同居して家政婦として働きますが、彼女の作る料理は至極の味わい……。大好きな映画です。この映画の彼女は、ミステリアスで、しっかり者で、プライドが高くて、それもなるほど…の女性でした。
クロード・シャブロル、ジャン＝ルイ・トランティニャンと結婚、離婚。相手もゴージャスでした。
素敵なバベット。安らかにお休みください。
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