映画:モーリス(1987年 イギリス)

監督:ジェームズ・アイヴォリー

出演:ジェームズ・ウィルビー、ヒュー・グラント、ルパート・グレイヴス

 

お盆の腐活動報告です笑

ホントに久しぶりにAmazon Videoで観ました。何年ぶりだぁ??

せっかくのお休み、古いBL作品をいろいろと観直してみたいと思い立ち、今回、私は4Kレストア版をレンタルで視聴しました。

 

何度観ても思うのですが、素晴らしい作品ですよね。これ、1987年の作品なんですよ!

どんなに月日が経っても色褪せない、名作とはこのような作品のことを言うのだと改めて感じました。

 

原作者はイギリス文学の巨匠E.Mフォースター、監督はこれまたイギリス映画界の巨匠ジェームズ・アイヴォリー、だからかなぁ、文学の香りがそこはかとなく漂うのです。

 

ちなみに小説の方はフォースターの死後に出版されたといういわくつきの作品です。テーマがテーマなだけに当時のイギリスでは、出版はなかなか難しかったのだと思います。なんせイギリスでは1960年代まで同性愛は犯罪だとみなされていたのですから…出版したら即刻逮捕ですよね。

モーリスとクライブ!

ジェームズ・ウィルビーとヒュー・グラントです。きゃぁ。。ぁ

素敵でしょ!本当に素敵なんです。

 

最初はヒュー・グラント目当だったんですが、作品があまりにも素晴らし過ぎて、ヒュー様出てるからなんてどうでもよくなってしまい、しばらくその沼から抜け出せなくなりました。

収集癖のある私は古本屋さん巡りして当時の映画雑誌とか写真集とかたくさん集めました。はあぁ、懐かしい…名作って本当に何年経っても素晴らしい。

 

ヒュー演じるクライブは主人公モーリスの初恋相手であり、彼の性を目覚めさせた張本人なんですが、ホント酷い奴なんですよ。自分の方から愛してるって迫っておいて都合悪くなると、モーリスの気持ちなどおかまいなしで保身のために彼を捨てる。ひどい!

 

まぁでも、仕方のないことだったのかなぁ…見つかったら逮捕されるだけでなく社会的な名誉も失うんですから。ただ、モーリスに結婚はいいぞとか言いつつ、いざ彼に彼女ができたと聞かされて、ふと寂しそうな表情をするところなどキュンとします。映画の後半では自分のセクシャリティーを否定し隠し続けなければいけないクライブがなんだか哀れで可哀想に思えてしまいました。

 

一方のモーリスは、クライブとの恋愛ではさんざん彼に振り回され、悩み苦しんだ末に捨てられてしまうのですが、一生の伴侶アレクを得ることができ本当によかった。きっとこの先、二人には困難なことがたくさんあるのでしょうが、手を取り合って乗り越えていけると信じてます!

 

映画も小説も二人がどうなったか知るよしもないような終わり方なんですが、希望を見出せる余韻があります。それについては、原作者のフォースター自身も言ってるんことなんです。絶対にハピエンやーて。そうじゃないと意味ないんやぁて。笑

 

実のところ彼のほぼほぼ願望を小説にしたという作品らしいです。小説の方も面白いのでぜひぜひおススメします。

 

熱演する俳優さんたちも超素敵です。

ヒュー様はもちろんのこと、モーリス役のジェームズ・ウィルビーも金髪長身のイケメンで素敵でした。特に私はアレク役のルパート・グレイヴスに完落ちでした。子鹿のような小動物感とつぶらな瞳で可愛いカッコいいんです。しかも割と小悪魔キャラ。今さらながらイケメンやなぁと、はぁー。。可愛いよアレク、ホント可愛い…今見てもやっぱり好き。

 

可愛いアレクとモーリスです!

 

でも待てよ、彼はすでに50代のはず。ヒュー様はわりと劣化してしまったけど、どうなんだろう?と思って調べたら…

 

レストレード警部でしたかぁ!!イギリスの大人気テレビドラマシリーズ『シャーロック』のイケメンレストレード警部になってました、笑

オジさんになってるけど未だイケメン継続中でした。あの子鹿のバンビのような小悪魔系男子アレクが渋いチョイ悪風オヤジになってました。それだけでもこの映画を観る価値があったと思いました。

改めて、私にとって定期的に注入したい作品になりました。満足、満足。。。