【2月9日(金)オープン】「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」麻布台ヒルズに

東京都港区の複合施設「麻布台ヒルズ」に2月9日(金)、最先端のデジタル技術を駆使した体感型の美術館「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」がオープンします。森ビルと、デジタルアート集団「チームラボ」が手がけ、2018年から2022年まで東京・お台場で営業されていた施設が移転しました。独立した作品群が、境界なく複雑に関係しあって創り出す幻想的なアート空間に没入でき、視覚はもちろん聴覚、嗅覚も刺激される特別な体験が味わえます。

展示風景

館内には50以上の作品群が展示されています。それぞれの作品の中に存在する蝶や鳥、花などは、ボーダレスに(境目なく)ほかの作品の中へも移動し、複雑に絡み合って、今ここでしか体験できない刻々と変化する世界を形づくります。また、花や蝶は人が立ち止まると寄って来たり、触れると散ったりと、見る人とインタラクティブに交流します。

それでは個々の作品を紹介していきましょう。こちらは3D空間に書かれた「書」です。右回転に見えたり、左回転に見えたりします。「書」もモニターから外へ飛び出して行きます。

「ライトスカルプチャー‐Flow」シリーズは、流れ出ていく光で巨大な彫刻を作り、その押し寄せる光は見る人を飲み込んでいきます。

《Bubble Universe:実体光、光のシャボン玉、ぷるんぷるんの光、環境によって生み出される光》は新作です。空間は無数の球体に埋め尽くされ、その球の中には、タイトルにあるような様々な異なる光が入り混じっています。

《マイクロコスモス‐ぷるんぷるんの光》は、ぷるんぷるんの光を放つ球体がレールの上を走り続けます。球同士はぶつからず、動力が尽きるとその場で充電するそうです。

棚田をイメージしたという《地形の記憶》は、高低差のある空間に咲いた花の上をたくさんの蝶が舞っていました。

廊下には荷物を運ぶ蛙が行列を作っています。こちらが手を振ると、こちらを向いて挨拶してくれました。

《スケッチオーシャン》は来場者が描いてスキャンで読み取られた魚が、ほかの人が描いた魚と一緒に目の前で泳ぎだします。マグロは世界で開かれているチームラボの展覧会場へも泳いでいき、そこで描かれたマグロの群れを連れて帰ってきます。国境をも超えるまさにボーダレスな展示です。また描いた魚を缶バッジ、Tシャツ、トートバッグにして、有料で持ち帰れるサービスもあります。

展示風景

そのほか、ミストに照射された映像作品や、お茶に花が生まれて咲いていく映像体験ができるティーハウスなど、最先端のデジタル技術を駆使した「一期一会」の体験が楽しめます。(美術展ナビ編集班・若水浩)

森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
会場:麻布台ヒルズ ガーデンプラザB 地下1階(東京都港区麻布台1-2-4)
開館時間:10:00~21:00(最終入館は閉館の1時間前)
休館日:第1・第3火曜日
チケット価格:大人(18歳以上)3,800円~、中学生・高校生(13~17歳)2,800円、子ども(4~12歳)1,500円、3歳以下無料ほか
※事前日時指定予約制です
詳しくは公式サイト:https://www.teamlab.art/jp/e/borderless-azabudai/

◆麻布台ヒルズのアートスポットを紹介した記事はこちら