回答受付が終了しました

「火の鳥」の「太陽編」には実はお茶の水博士が登場して、シャドウのボスである猿田とは兄弟である事も描かれましたが、

画像

回答(2件)

手塚治虫のすべてというサイトにヒントを考察した人がいました。引用します。 4.ストーリーに関する改編部分について 連載時は猿田の話では大友らの乗った探査船は火の鳥を捕獲したことになっている。しかしながらその後、第7回目で火の鳥とスグルとの会話の中では、火の鳥は探査船の中に入り、人間たち(大友ら)を説いて話したと語っている。これに反して単行本での猿田の話では火の鳥は自ら宇宙線の中に入ってきたとされている。このことから推測すると連載時の設定では大友らは火の鳥に会って話を聞いたにも関わらず、地球に帰ってからご神体を作って教団を設立している。対して単行本では大友らは火の鳥に会ってもいない。すべてが想像の産物となっている。また、この後ヨドミが再生する場面でも単行本では火の鳥は登場しない。つまり単行本を読む限りでは再版以降も含めて未来部分に火の鳥は登場していない。では大友はどのようにして火の鳥の存在を知ったのか。これは次に記す重大な改編部分とつながるのではないかと想像される。 いよいよ本題というか、核心の部分である。このストーリーの改編が現在となっては大問題とも言えるのであるが、それはこれが「火の鳥」という大長編作品だけでなく、先生の代表作にも関わることとなっているためである。 「鉄腕アトム」という作品がある。われわれファンからみてはともかく、世間的には先生の代表作とされている。このアトムを火の鳥の一エピソードにしようとしてた先生の構想も明らかにされている。その今は想像するしかない「火の鳥-アトム編」にこの太陽編は大きく関わるはずであった。連載時にはなんとお茶の水博士が登場している。彼は猿田の兄であり、彼ら兄弟は不仲であったという設定がある。 さらに大友らが火の鳥に出会った(とされている)のも連載時は2030年であるが、単行本に於いては1999年と訂正されている。アトムの誕生する年は一般的に2003年とされているが、先生はカラー版アトムの制作に於いてアトムの誕生を2030年としているのだ。つまりこの太陽編を連載している時点で先生はアトム編を念頭に置いていたことが想像される。それが単行本になると設定がすべて切り捨てられている。その理由はなにか?。角川の意向だろうか。それとも先生の意志であろうか。 時代的にも太陽編の次としてこの時点で「大地編」の構想があったとしたら、その次が「アトム編」であったであろうことは想像に難くない。あるいは先生はここでお茶の水博士を出演させることでせっかくの「太陽編」が「アトム編」の予告のように思われるのをいやがったのかもしれない。確かにあまりにもメジャーなお茶の水博士というキャラクターを出してしまってはこう考えても不思議はない。従って単行本ではこの場面は全面的にカットされ、結果的に未来部分での火の鳥の出演はなくなってしまった。しかし、時代的な設定から太陽編がアトム編と関わることは確かである。後に描かれたであろうアトム編で教団「光」の設立については明らかになったに違いない。猿田と大友は叔父-甥の関係であるから当然お茶の水博士とも同様の関係もしくは親子関係となる(ちなみに連載時の設定では大友はお茶の水博士の息子になっている)。呪われた猿田一族であるお茶の水博士は火の鳥と関わりを持つはずであり、大友が火の鳥をご神体とする教団を設立するまでの道程はこのあたりに答えがあると考えられる。また、アトム編でこの猿田とお茶の水博士の葛藤が描かれたに違いないのだ。今は想像するしかないが、これはこれで楽しいことでもある。

NEW! この回答はいかがでしたか? リアクションしてみよう

別人じゃなかったっけ? 手塚先生、結構明示しないでスタ-システムってるから。 基本的に、誰それが兄弟設定だからと消さないもん。 というかしてたら、アトムが消滅するプル-トの後も書いてたけど、プル-トを抹消しそうなものだけど。 読んだのがはるか昔なので、あいまいな回答ですが、ご参考までに。