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演:山田五十鈴


概要

必殺シリーズ第17弾『新必殺仕事人』にて初登場。

三味線屋の勇次を息子に持ち、主水と出会う前から勇次とともに裏稼業を行っていた凄腕の仕事人である。

勇次からは「おっかさん」と、加代からは「おりくさん」と呼ばれる他、表稼業では勇次ともども三味線屋の仕事をしているため、世間では『三味線屋のおりく』または『三味線弾きのおりく』と呼ばれることも。

中村主水たちの仕事人チームと組んでからは年長者として仕事人たちの纏め役となっており、シリーズ第21弾の『必殺仕事人Ⅳ』では主水から「元締」と呼ばれるシーンもあった。


人物

仕事人としてはベテランの域に達しており、長きにわたる裏稼業の中で様々な裏稼業の者達と組み、幾多の標的を仕留めてきた模様。

同じく裏稼業に身を置いていた勇次の実の父親もかつて彼女の仲間の一人だったが、金に目がくらみ裏稼業仲間を平気で売り飛ばす外道になり果てた結果、彼女によりやむなく処断されたらしい。

なお彼女はその際、孤児となった勇次を自ら引き取り、それ以降息子として育てていた(つまり勇次は彼女の義理の息子ということになる)。

結果として彼女の願いとは裏腹に、育ての親の影響を受ける形で彼もまた裏稼業へと足を踏み入れることとなっている。

この過去については自身でも勇次からどう思われるか気にしていたようだが、勇次が真相を知った後も幸いにして親子関係が揺らぐことはなかった。


どこかに旅に出ていたり、江戸にいても病で寝込んでいたりすることがあるため、主水や秀、息子の勇次ら他の仕事人たちと比べて自ら裏稼業に出る機会はあまり多くなく、例え最終回であっても全く姿を見せないケースも珍しくない。

これについては演者の山田五十鈴氏のスケジュールの都合もあったとのこと。

とはいえ、そのぶん登場した際にはなかなかの存在感を放っており、また登場しなくとも旅先からの彼女の手紙などが事件にかかわってくることもしばしばあった。

主水たちの知恵袋・ご意見番としての言動もあるだけに必殺シリーズ初期の『必殺仕置人』や『暗闇仕留人』の頃の主水に近い立ち位置と言える。


ちなみに上方の出身。裏稼業から身を引いた後に帰り住んでいた時期があるほか、酒に酔うと関西弁を口走ることがある。


シリーズ第23弾『必殺仕事人Ⅴ』では前作の『必殺仕切人』最終回で江戸を離れた勇次とは合流せず、三味線屋も廃業して「流しの三味線弾き」となり一人で廃寺に寝泊まりして生活していたが、同作の中盤にて彼女の裏稼業の師匠による最後の仕事に手を貸した一件の後、忽然と姿を消した。

『仕事人Ⅳ』などでは、殺しの裏稼業への贖罪のため裏稼業を引退して遍路の旅に出ることを考えており、視聴者の間では「師匠の一件を機に裏稼業を引退したのでは?」との仮説も挙がっている。


殺し技

三味線の糸によるトリッキーな方法で姿を悟られずに標的を仕留める勇次とは対照的に、基本的に三味線の撥を用いて標的の首筋を正面から切り裂く手法をとる。

直前まで三味線を弾くなどしつつ殺気を一切見せず相手に接近し、油断したところを三味線の糸巻部分などで拘束、そのままほとんどその場から動かずして左右に斬りつける、というパターンが多い。

場合によっては三味線を盾代わりにして相手の反撃をいなしたり、逆に距離を取ろうとする相手を一瞬で抑え込んだりしてからとどめを刺すこともあった。


すれ違いざまに一閃し仕留めるパターンや他の武器を用いる場合もそれなりにあり、刃の付いた指貫のようなものを使用して相手の頸動脈を切断したり、三味線を持ち込めない牢で代わりに順之助が用意した太い針を用いたりといった特殊な方法も披露している。

いずれも恐ろしく手際が良く、前者に至っては標的本人ですら自分がやられたことにしばらく気づかないほどで、世間では「かまいたちの仕業」と噂されることすらある。


余談

演者の山田五十鈴は、のちに女優として初の文化勲章を受賞した演劇界の大御所。

過去作にも度々レギュラー出演しており、『必殺からくり人』の名を冠した三作品で元締・花乃屋仇吉や主人公の旅芸人・泣き節お艶を演じたほか、シリーズ第15弾『必殺仕事人(第1期)』の序盤でも主水たち仕事人の元締おとわを演じていた。

いずれも殺し技や立場などがおりくと共通しており、原型になったキャラクターとも言われている。

ちなみに、この山田氏とシリーズとの長きにわたる縁は、シリーズ第5弾『必殺必中仕事屋稼業』に実娘の女優である嵯峨三智子氏がゲスト出演した回を見てシリーズの映像美に感銘を受けたことがきっかけであるとのこと。

蛇足ながら、シリーズで悪人を仕留めた描写の回数はスペシャル版や映画も含めると108で、何の因果か、仏教における人間の煩悩の数とぴったり一致する。


劇中で三味線を弾く場面が多くあるが、いずれも代役などを用いず演者自身が演奏している。


登場する回のエンディングに表示される演技者クレジットでは必ず最後尾(所謂“トメ”)で登場しており、彼女のテロップにのみ「起こし」と云う特殊な演出が仕込まれている。

ちなみに主水役の藤田まことでもシリーズ初期において似た演出が取られていた。


関連タグ

必殺仕事人 必殺シリーズ

三味線屋の勇次

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