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1000年以上にわたって岩手県奥州市の黒石寺(こくせきじ)で開かれてきたとされる「蘇民祭(そみんさい)」が17日夜、最後を迎えた。下帯姿の男衆が五穀豊穣(ほうじょう)と無病息災を願い、護符の入った麻製の蘇民袋を奪い合う伝統行事。最盛期には見物客を含めて約4000人が訪れた奇祭の終幕に、多くの人から惜しむ声が聞かれた。
この日は、マツの調達が難しいなどとして、火のついた薪(まき)に上がって炎で身を清める「柴燈木(ひたき)登り」は省略するなど、規模を縮小して実施した。
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