殺人、殺す。物騒な言葉ですよね。この読み方だとすると「さつぐ」か「ころぐ」ですが…違います。子どもの頃、さあ勉強しようと思った矢先に、親から「勉強しろ!」なんて言われて、こんな気持ちになったこと、きっとあると思います。
さてなんと読むでしょう?
興味や関心を奪われたときに、使うことが多い言葉
「敵の気勢を殺ぐ」「興味を殺がれる」というような使い方をします。勢いとかやる気、関心などを奪い去るような意味で、使われることが多いです。
会社やPTAでも、「楽しくない仕事で、やる気が殺がれてしまった」というようなこと、あると思います。
殺されてしまうわけではないけど、力やモチベーションが下がるような表現。
なんと読むか、わかりましたか?
「ゴボウを殺ぐ」という使い方も!
正解は「そぐ」です。
「殺ぐ」は「削ぐ」とも書きます。意味は同じです。
「カミソリでヒゲを殺ぐ」というように、突き出た部分を切り落とす意味でも使います。また「竹を殺いで楊枝をつくる」とか「ゴボウを殺いできんぴらをつくる」というように、斜めにけずったり、薄く切ったりすることも「殺ぐ」と言います。
「殺ぐ」は、殺人事件とはまったく関係ない、ふだんの平和な会話のなかでも、けっこう使われているのです。
この漢字にもチャレンジ!
「態と」読める?この態度をとられると、すごくムカついちゃうことも
画像/PIXTA(漢字画像を除く)