中国の河川汚染はひどく、抹茶、チョコ、牛乳、血の色など、様々な色に変色した川の画像や映像がネット上で公開された。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・東方網は22日、桜のシーズンに日本で見られる「ピンク色の川」の美しさを紹介したところ、中国のネットユーザーから「ウチにはもっとすごい川があるぞ」との声が出たことを伝えた。

 記事は、「近ごろ、青森・弘前公園の桜の写真がネット上で人気を集めている。毎年春には全長20キロメートルの長い通りに、オオヤマザクラが満開に咲き乱れ、川の水面がピンク色の花びらで埋め尽くされる。その様子は一目見るとあまりのロマンチックさに窒息しそうになる」とし、まるでピンク色のじゅうたんを敷き詰めたような水面の写真を数枚紹介した。

 そのうえで、「これらの写真を見た後で、自分の家の前には『抹茶川』が流れているとして写真を示した中国のネットユーザーがいた。確かに写真に映っている川の水は緑色で、抹茶川と表現するのも理解できる。しかしこの緑色は、河川の汚染によって発生した色だ。深刻な汚染で藻が大量に発生し、水中生物が窒息死してしまっている」と伝えた。

 そして、「抹茶川」を見たネットユーザーたちから「なぜか臭ってくる写真だな」、「美しい桜の川の写真を見た後だったので、写真を拡大するまでは本当にお茶の川だと思ってしまった」、「これから抹茶を見るのが怖い」といったコメントが寄せられたと紹介。また、別のユーザーからは「チョコレート川」もあるぞとの声も出たとしている。

 近年、中国の河川汚染はひどい状況で、抹茶やチョコのほか、水が白濁した「牛乳川」、真っ赤になった「血の川」など、ない色はないというほど様々な色に汚染された川の画像や映像が次から次とネット上で公開された。最近では、以前に比べるとあまり衝撃的な川の写真が見られなくなったが、中国の川の水質が回復に向かっていることの表れなのだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)