その特別な存在感で見るものを圧倒する長崎県佐世保市の針尾無線塔。
完成から100年。
高さが136メートルもあるこの塔が、なぜ今も安定して立っているのか?
その謎が明らかになろうとしています。

(針尾無線塔の地下、根元の部分を指し)
現場での説明:「今見えているところが “礫岩(れきがん)” になります」

今回の調査では、“岩の上にコンクリートを引いて、その上に基礎が乗っている”ことが確認できました。

この塔の耐震性などを調べるため、基礎の構造調査が行われています。

地上136メートルに対し 地下部分はわずか6メートル

針尾無線塔は1922年、旧日本海軍が建設したもので、3本のコンクリート製の塔が300メートルの間隔で正三角形に配置されています。

1941年12月、戦艦長門から発信された12月8日の太平洋戦争開戦の暗号「ニイタカヤマノボレ」を南方へ送信した施設ともいわれています。

高さが136メートルもあるのに対し、地中に埋まっている部分は6メートルほどしかなく、100年もの間何故、傾くこともなく安定して立っているのか正確な理由は謎でした。