TikTok芸人特集! Everybody「7億回再生……すごすぎて若干引いてます」
動画を楽しむアプリ「TikTok」で活躍している芸人たち。『月刊芸人』では、ネタのオリジナル音源を使用した投稿動画が累計7億回再生となったEverybody(タクトOK!!/かわなみchoy?)をインタビュー。東京・神保町よしもと漫才劇場で活躍するTikTok芸人によるアンケート取材と合わせてお届けする。
顔や動きとリズムを融合させたオリジナルパフォーマンス“Face”、キャッチーなフレーズ「クリティカルヒット」で注目を集めたEverybody。今年初めの『おもしろ荘2021新年SP』(日本テレビ)出演、そしてTikTokでの活動をきっかけに、多くのバラエティ番組へ出演。さらに、乳酸菌飲料「ピルクル400」のCMへ抜擢されるなど、活躍の場を広げている。7月に発表予定の『TikTok2021上半期トレンド』の「チャレンジ部門」にもノミネートされている2人に、TikTokの魅力、7億回再生された心境、今後の活動について聞いた。
僕らがやっているのはリズムネタではなく“Face”
――TikTokは『おもしろ荘』(日本テレビ系)の出演後、始めたんですよね。
タクトOK!!(以下、タクト):元々、ピン芸人時代に持っていたアカウントを、Everybodyの公式アカウントにしました。2年前くらい、ピンで1回、動画を上げたら1回で30万回再生いって。
かわなみchoy?(以下、choy):それ、すごいよね。私は今年で27歳になるんですけど、TikTokは自分より若い人たちがやったり見たりするものだと思っていたので、あんまり知らなかったんです。
タクト:その時、TikTokは再生回数が伸びやすいツールなんだなとわかりましたし、choyもコンビとしてやるなら問題ないということだったので、『おもしろ荘』出演後に始めたんです。
choy:私たちのネタを見たことがない人に広まったらいいなと思って始めたことだったんですけど、広がりすぎて若干引いてます(笑)。まさか、こんなにすごいことになるとは思ってなかったので。
――今、関連投稿動画の再生回数はどれくらいなんですか?
タクト:7億回再生ですね。最初、30万回くらいは超えたいねって話してたんですけど、目標を遥かに上回る再生回数で。みなさんが真似してくださったおかげなのはもちろんなんですけど、正直、自分が作った音源が7億回再生されてるってことですからね。驚きますよね。
choy:最初に芸能人でやってくれたのは、桜井日奈子ちゃんだったんです。そのあと、EXITがやってくれたんですけど、いちばん大きかったのはNiziUのみなさんがやってくれたことだったよね? 実はタクトがめちゃくちゃファンで。
タクト:そうなんです! 僕、朝起きるのが苦手なんですけど、choyから「TikTok見て!」っていう電話が急に来て。NiziUがやってくれてるのを見た瞬間、目が覚めました。
choy:しかも、メンバー2人ずつ4回もやってくれたんです。NIziUまで届くといいねとは言ってたんですけど、まさか本人がやってくれるなんて。
タクト:最高の4日間でしたね。
choy:Everybodyとしては海外にも発信していきたいっていう気持ちがあるので、外国の方もやってくれたのも嬉しかったですね。
タクト:英語でもクリティカルヒットの意味が一緒だから、理解してもらえてるんでしょうね。僕らがやっているのは、リズムネタではなく“Face”。リズムや動きを合わせた新しいことをやっているので、この“J-Face”で世界進出もしていきたいんですよね。
CMのオファーはマジでドッキリだと思った
――タクトさんはコンビ結成以前からFaceにこだわって、やり続けらてきたんですよね。
タクト:芸歴1~2年目の頃から自然と出ていたものだったというか。当時から同期に、「久保ちゃん(タクト)は顔が面白いよね」とか「やってることは顔芸だよね」って言われてたんです。自覚はなかったんですけど、面白がってもらえてるならと思ってずっとFaceをやり続けていたんです。
choy:タクトの同期はみなさん、「やってることはずっと変わらない」って言ってます。
タクト:漫才やコントだと突出するものがない。それなら、自分が活かせることを磨き上げたほうがいいなと思って、最初はアカペラで動きや顔芸をやってたんです。けど、歳を重ねると動きにキレがなくなっていっちゃって(笑)。で、自分で作った音楽を使ってやっていくうちに、今のようなかたちになったんです。ようやく時代が追いつきました(笑)。
choy:すごいですよね。だって、12年も同じことなんてなかなかできないことじゃないですか。やり続けた覚悟と精神力、相方としてめちゃくちゃ尊敬してます。
――TikTokでの活躍ももちろんですが、出演している乳酸菌飲料「ピルクル400」のCMもすごいことですよね。
タクト:お話をいただいた時、マジでドッキリだと思いました。『おもしろ荘』から2ヶ月ちょっとで、CM出演が決まるなんて思ってなかったので。
choy:いろんな人から「CM見たよ」って声をかけてもらうのが嬉しいですね。中居(正広)さんだったかな? 言ってくれたよね。
タクト:うん。「CM決まってよかったね」って言ってくれました。TikTokでいえば、CMバージョンもアップしてるんです。僕らがTikTokとか動画編集をやっているのをスタッフさんが知ってくださっていてわざわざ撮らせてくれて……本当にありがたかった。あの動画は、世界中から反響もすごいです。
――TikTokの良さはどんなところだと思いますか?
タクト:反応が早いところですかね。あと、短い動画がすぐ見られるフランクさ。発信力があるし、スマホがあればできる手軽さも魅力だと思います。
choy:何が流行ってるかもわかりやすいですしね。私たちの場合は、真似しやすかったっていうのも大きい気がします。
――今後、TikTokでやってみたいことは?
タクト:いろんな人とコラボしてみたいですね。コラボではいつもchoyだけ出て、僕は撮影に徹してるんですけど、もしNiziUのみなさんとコラボできたら……その時だけは僕に出させてほしいです!
choy:(笑)。私はFaceのレジェンドであるワッキーさん(ペナルティ)や原西さん(FUJIWARA)とコラボしてみたい。その時はTikTok仕様の音源ではなく、ネタの音源を丸々使いたいです。
タクト:同郷のレジェンド、コロッケさんともコラボできたら嬉しいですね。芸人として目指すべき存在は、EXIT。毎日忙しい2人に追いつけるようにがんばっていけたら。そのためにもテレビにもっと出て、認知度を上げていきたいです。
choy:Everybodyをもっと知ってもらいたいよね。今は“クリティカルヒットの人”ですけど、それだけじゃなくFace漫才も見てもらいたい。どんな場面でも“Everybody面白いじゃん”って思われるようになれたらいいですね。
■Everybody INFO
THE FACE
日程:2021年7月23日(金)18:45開場 19:00開演
会場:ヨシモト∞ドーム ステージⅠ(東京都)
出演者:Everybody/他
注目のTikTok芸人3組、それぞれの活動とは?
東京・神保町よしもと漫才劇場で活躍するTikTok芸人によるアンケート取材も掲載。TikTokを始めたきっかけや今後の目標に答えてもらった。
1:TiKTokはじめたきっかけを教えてください
2:どんな内容をアップしていますか?
3:今後の目標は?
なかっさんと田辺
1:お互いアイドル、メイド、カードゲーム、アニメなどが好きで、その中で「こういう人いるなぁ~」っていうのをtiktokに試しであげてみたらバズったっていう感じですかね。まぁ普段の自分達を載せてるだけなので不思議な感覚ではありますがww(なかっさん)
陽キャのアプリに風穴を空けて見たいという野望も密かにありました。(田辺)
2:オタクあるあるです。「店員でもないのにカードショップのルールに厳しいオタク」「メイドカフェの呼び込みをしてるメイドさんにガッついてるオタク」などオタクならあるあるというような内容です。
3:色々なアイドルさんのイベントやライブなどに呼んでもらったりしたいです。推しのラストアイドル阿部菜々実ちゃんと共演できたら、血ヘド吐いて喜びますww(なかっさん)
私も通常出会えない様々な人と会いたいですねぇ。個人的には、声優の林原めぐみさんのお声を生で聴けたらもうなにもいりません。あと、カードゲームとかともコラボしたいですね。夢はつきませんね!!(田辺)
<なかっさんと田辺プロフィール>
なかっさんと田辺からなるオタク友達。休日は主に秋葉原などで活動中。
エレガント人生・祥子
1:相方から、ものすごい勢いで勧められたため。
2:世の中にいる人々を、なるべく忠実に再現しています。“コント”や“ものまね”と言うにはおこがましいですが、そういった類のものです。動画を撮る時は、特定の種類の人に偏らないように気をつけています。
3:コンビで全国ツアーを行うこと。TikTokのフォロワーを100万人以上にすること。執筆活動をすること。アイドルになること。
<エレガント人生・祥子プロフィール>
2019年9月から投稿開始。普段はコンビで活動している。
板橋ハウス
1:家で毎日のように朝5時ぐらいまで遊んでいる時期があって(同居人の部屋から出ていかない等をして)、このままだと楽しいだけで意味がなさすぎるなと思ってカメラを回したのがきっかけです。
2:ルームシェアをしている男3人の日常を投稿しています。
1人の部屋に1日8時間ぐらい、みんなで居座って言葉遊びをしたり、ただひたすらに部屋から出ない遊びをしたりして暇を潰しているところを撮っている感じです。たくさんの方から観ていただいているのはありがたいのですが、ずっと不思議です。
3:ずっとみんなで仲よく暮らしていたいです。
<板橋ハウスプロフィール>
軟水住岡、ピュート竹内 、めぞん吉野でルームシェア。ゆるやかな日常を投稿している。東京デモマダ男子。
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ライター/高本亜紀 撮影/越川麻希
企画・編集/菊池幹
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