今もなお世界中の人々から愛される「ザ・ビートルズ」。先日メンバーのポール・マッカートニー(81歳)が、とあるトークイベントに登場。思い出の写真とともに、亡きメンバーであるジョン・レノンの素顔について語った。

6月15日(現地時間)、ニューヨークで行われたトライベッカ映画祭の特別トークイベントに参加したポール・マッカートニー。人気司会者として知られるコナン・オブライエンのポッドキャスト番組『Conan O'Brien Needs a Friend』のライブ収録を通し、「ザ・ビートルズ」活動当時について語った内容が注目を集めている。

storytellers paul mccartney 2023 tribeca festival
Arturo Holmes//Getty Images

ホストのコナンは、故ジョン・レノンが顎に手を添えている写真を見て「繊細さを感じる」とコメント。現地メディア<People>によれば、ジョンの姿を近くで見てきたポールはその言葉に賛同し、ジョンの生い立ちによる影響について明かしたという。

「実際に不安を抱えていたかどうかは定かではありませんが、繊細だったことは確か。でも当時の私は知る由もなかった。年を重ねてからようやく、ジョンの生い立ちはとても悲劇的なものだったと気づくようになったよ」

「ジョンが3歳のときに父親が家を出ていったうえに、ジョンの母親は十分に子育てができないと周囲から決めつけられていた。子どもにとって良い環境ではない、とね。彼はいくつもの小さな悲劇に見舞われながら育ってきたんだ」

「だから、ジョンがあのような繊細さを抱えていたことはよく理解できる。彼が経験したことを考えると、もし自分だったらあれほど上手に向き合えなかったと思う。だからこそジョンの生き方には感心していたよ」
backstage at beatles christmas show
Val Wilmer//Getty Images

USA TODAY>の報道によれば、「ジョンの大ファンだった。私だけでなく、メンバー全員がね」とも話していたというポール。「彼は本当にかっこいい男だった。ウィットに富んでいて面白くて。でも、思考が深くて現実的な面もあったんだ」と、ジョンの魅力について明かしている。

その他にも、自身とジョージ・ハリスンは有名になる前にヒッチハイクをしていたことや、リンゴ・スターが女性の心をよく掴んでいたなど、バンドメンバーの思い出を振り返っている。

beatles are back
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6月13日(現地時間)には、ポールが“ザ・ビートルズ最後のレコード”を制作していることを発表。AI技術を使って古いデモ音源からジョンの声を抽出しており、今年中にリリース予定とのこと。

ポールによって明かされた、ジョンをはじめとするメンバーの素顔。4人揃った姿は見られないけれど、最新技術により再び彼らの音楽を聴けることを楽しみに待ちたい!