RIP Lauren Bacall

大女優ローレン・バコール、逝く

女優のローレン・バコールが死去した。ハンフリー・ボガートと「脱出」で共演、後に結婚した。89歳。
大女優ローレン・バコール、逝く

女優のローレン・バコールが死去した。ハンフリー・ボガートと「脱出」で共演、後に結婚した。89歳。

Text: Masako Iwasaki

Photo:Album / AFLO

女優のローレン・バコールが米国時間8月12日に死去した。89歳だった。

バコールは1924年9月16日、ユダヤ人移民の子としてブロンクスに生まれた。6歳のときに父親が蒸発、母親により育てられ、10代になってからはモデルとして働きながらアメリカ演劇芸術アカデミーで演技を学ぶ。そこで映画監督ハワード・ホークスの妻ナンシーの目に留まり、スクリーンテストを受けるよう口添えをしてもらったことで人生が一変。第二次大戦中の1944年、ホークスが監督を務める「脱出」でスクリーンデビューを果たした。

その後、「三つ数えろ」「キー・ラーゴ」「百万長者と結婚する方法」などに出演。1996年公開の「マンハッタン・ラプソディ」でアカデミー助演女優賞にノミネートされた。受賞には至らなかったが、2009年にアカデミー名誉賞を贈られている。

私生活では、「脱出」で共演したハンフリー・ボガートと1945年に結婚。仲むつまじい夫婦として知られ、ボガートが食道がんで1957年に先立つまで連れ添った。死後はフランク・シナトラと交際し、プロポーズを受けるも破局。1961年には俳優のジェイソン・ロバーズと再婚、1969年に離婚している。2人の間に生まれた息子サム・ロバーズは俳優となり、「ロー&オーダー」や「セックス・アンド・ザ・シティ」といったテレビドラマや、ブロードウェイで活躍している。

この記事も気になるはず?……編集部から

さよなら、ロビン・ウィリアムズ──出演作で振り返る稀代のコメディアンの歩み

俳優のロビン・ウィリアムズが自宅で亡くなっていたことがわかり、世界中の人々が稀代のコメディアンの喪失に涙している。私たちも、出演作を通じて彼の人柄を改めて知り、その死を悼みたい。