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3候補者の横顔 藤沢市長選

選挙 | 神奈川新聞 | 2020年2月11日(火) 05:00

 任期満了に伴う藤沢市長選は、新人で元県議の加藤なを子氏(61)=共産党推薦=、新人で元衆院議員の水戸将史氏(57)、現職で3選を目指す鈴木恒夫氏(70)の3人が無所属で立候補し、16日の投開票に向けて舌戦を繰り広げている。各候補の市長選に懸ける思いや重視する政策、信条などを紹介する。

「母の生活感覚」力に
加藤なを子氏(61)


加藤なを子氏
加藤なを子氏

 子育て中の主婦が政治に目覚めたきっかけは、小児医療費無料化を求める運動に携わったことだった。

 2003年4月、市民目線で市政に取り組むため、藤沢市議に初当選し地方自治の現場へ。以来、3期にわたり子育て支援、高齢者、障害者福祉の充実に主眼を置く活動を展開してきた。大切にしていたのは、3姉妹の母としての生活感覚だ。

 藤沢市の小児医療費無料化の対象は拡大され、「時間がかかっても、あきらめず粘り強く取り組むことが政治を変える」と実感している。

 15年4月に県議に転身。子育てや福祉に加え、江の島でセーリング競技大会が開催される今夏の東京五輪といったテーマに向き合った。

 県政に関わることで、住民の暮らしに直結する基礎自治体の首長の重みを改めて認識した。

 「自然、生き物が大好き」。高校時代は生物部の部長を務めた。自宅のある藤沢北部の谷戸を散策し、目にとまった花の写真をブログにアップしている。

幅広い政治経験強み
水戸将史氏(57)


水戸将史氏
水戸将史氏

 幼少期から約30年過ごした藤沢は、市外で暮らしてからも常に「帰りたくなる街」だった。

 しかし、近年、「一抹の不安」を感じるように。「実家に帰るたび、藤沢の元気がなくなっていくのを実感した。手をこまねいていれば、まちの活力が失われる」と、危機感が募っていった。

 「もっと明るい藤沢に変えたい」。「藤沢への貢献、恩返し」の思いを込め、市長選への立候補を決意した。強みは、県政や国政に通じた幅広い政治経験だ。

 湘南高校時代はサッカー部に所属。今も休日にはフットサルや水泳に親しむ根っからのスポーツマン。

 「税は国家なり」との思いで、大学卒業後、税理士試験に挑戦し合格。専門知識に基づき、時代の変化にかなう財政のあり方を唱える。

 民社党委員長を務めるなど戦後政治に大きな足跡を残した故春日一幸氏を師と仰ぐ。秘書として仕えた氏の姿に座右の銘「百術は一誠にしかず」を重ねる。

五輪の遺産を後世へ
鈴木恒夫氏(70)


鈴木恒夫氏
鈴木恒夫氏

 陸上部の部長を務めた中学時代、1964年の東京五輪で聖火ランナーの伴走者を体験。藤沢市役所前から鵠沼藤が谷まで約1・5キロの区間を走った。

 今夏、64年のヨット競技に続き、江の島で再び東京五輪のセーリング競技大会が開催される。

 「五輪のレガシー(遺産)を後世に残したい」。自らの「五輪体験」を踏まえ、市民がさまざまな形で五輪に参加し、藤沢への愛着、藤沢市民としての誇りを醸成する契機にしたいと願っている。

 29歳で市議に初当選し、以降、市議4期、県議5期、市長2期を歴任。地元愛に立脚しながら、複眼的に藤沢を見つめてきた。経験した11回の選挙は連戦連勝だ。

 朝はウオーキングを兼ねて自宅から30分ほどかけて徒歩で登庁。帰宅にはバスを利用することが多い。

 「景気の状況がよく分かる」と、1人で街中を歩き、ぶらり酒場に入ることも。気軽に入れて、特別扱いされない店を好む。

 
 

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