民進党の岡田克也代表は3日、北海道を訪れ、民主党政権時代に経済産業相を務めた元衆院議員の鉢呂吉雄氏と札幌市内のホテルで会談した。

 会談後、岡田代表と鉢呂元議員がそろって記者団の取材に応じた。岡田代表は、「鉢呂吉雄さんに参院選(北海道選挙区からの)出馬を強く要請した。ご本人からは『よく考える』との返答だった。良い結果が出ることを期待している」と力を込めた。そして鉢呂元議員に出馬を要請した理由について「鉢呂さんの人柄、実力は皆さん十分にお分かりだと思う。今までの実績、即戦力から鉢呂さん以外にない」と説明した。また、北海道選挙区での戦い方については「厳しい選挙だが、敢えて攻めに転じる。北海道では2人擁立して、2人とも当選できるように全力を挙げる」との意気込みを語った。

 鉢呂元議員は、岡田代表からの出馬要請に対して「この間、内々の要請はあったが、今日岡田代表からの正式の要請があった。それを重く受け止め、遅くならないうちにお返事をさせていただきたい」と語った。衆院北海道5区補選のために農村地域を1軒残らず回ったことを明かした鉢呂元議員は、「参院選挙は、今後6年の日本の政治を決める選挙。農民の声は今の政権に大変厳しいものがある」と指摘。「国民とともに進む」という民進党ならば、そうした国民の声をきちんと受け止めるだろうとの期待感を示し、それを踏まえて検討し結論を出したいと心境を語った。