ハイテク感満載の2000年前のランプ「長信宮灯」―中国

人民網日本語版    2023年9月19日(火) 19時30分

拡大

漢代の銅製のランプの多くは動物の形をしているものの、「長信宮灯」はこれまでに発見された唯一の人をデザインしたランプとなっている。

(1 / 3 枚)

1968年、河北省にある前漢の時代の中山靖王・劉勝の妻・竇綰の墓から、青銅製で金のメッキが施された「長信宮灯」が発見された。漢代の銅製のランプの多くは動物の形をしているものの、「長信宮灯」はこれまでに発見された唯一の人をデザインしたランプとなっている。!<1355228>[]

その他の写真

「長信宮灯」は、漢の時代の宮女が膝をついて座り、右手でランプの上部を、左手で下部を支えている。宮女の袖の部分は大きく広がって下に垂れ、ランプの上部と自然に一体化している。「長信宮灯」は、宮女の袖と体が内部でつながっていて、火をともすと、熱エネルギーの作用で、煙やすすは右腕から体内に入り、空洞になっている内部にとどまる。そして、「宮女」の体の底部へと落ちていく。また、ランプの受け皿の部分には水を入れることができ、そこで煙を浄化して室内の空気が悪くなるのを最大限抑制することができるように工夫されている。この工夫により煙やすすを出さず、きれいな空気を保つことができるようになっている。


2022年北京冬季五輪開催時、「長信宮灯」をモチーフにデザインされた聖火リレーのランタンが用いられ、「長信宮灯」が再び大きな話題となった。そして、北京冬季五輪の「グリーンオリンピック」というコンセプトや中国の漢の時代の環境に優しい設計を世界の人々にPRした。(提供/人民網日本語版・編集/KN)


※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携