2009年10月9日付の産経新聞に掲載した連載「病と生きる」のアーカイブ記事です。肩書、年齢、名称などは掲載当時のまま。
自然妊娠「支え合えば不可能も可能に」
女子プロレスラーとして、タレントとしてファンを魅了するジャガー横田さん(48)は42歳で結婚した。しかし、子宮筋腫が見つかり、「妊娠の可能性は3、4%」。体外受精に望みをつないだが授からなかった。気持ちを新たにプロレスも再開し夫婦二人三脚で挑んだところ、自然妊娠。45歳で長男を出産した。「みんなで支え合えば不可能も可能になる」と話す。
15歳からプロレス一筋、一生独身と思ってました。平成16年、42歳で(外科医の木下博勝さんと)結婚。「この人に子供を抱かせてあげたい」と望めば自然にできるものと思っていました。それが1年半たっても妊娠しない。40代でも体力は人一倍あるのに。
病院の検査で、子宮に直径10センチほどの筋腫が見つかった。子宮筋腫は良性の腫瘍で不正出血などの自覚症状もなく、気づきませんでした。肥大した筋腫が卵管を圧迫、受精卵の着床を妨げる場所にあったのが不妊の一因でした。