強盗被害 もう遭わないために 6月に2度事件・富士見の薬局で訓練 従業員と東入間署員ら

2023年9月8日 07時33分

刃物で脅す強盗役の署員(左)と対応するドラッグストアの従業員=富士見市水子の「ドラッグストアセキみずほ台店」で

 埼玉・東入間署は6日、6月に客を装った女による強盗事件が2度あった富士見市水子の「ドラッグストアセキみずほ台店」で強盗対策訓練を行った。従業員と署員ら約25人が参加。通報や安全確保の手順を確認した。
 店では6月18、29日の夜に近所の無職の女(27)がかばんに入れた刃物を見せて従業員を脅し、レジ内の現金を奪って逃走する事件があり、同署は7月、女を強盗などの容疑で逮捕。女は同罪などで起訴された。
 この日の訓練では、実際の事件と同じように、犯人役の署員がかばんの中の刃物を従業員に見せ「金を入れろ」と脅した。従業員は「強盗です」と店内の他の従業員に伝え、同時に署に通報。駆け付けた署員に逃亡した犯人の特徴を伝えた。
 同店の男性店長(33)は「訓練で動いてみることで、犯人との距離の取り方を学ぶことができた。二度と同様の被害に遭わないように、他の従業員や店舗とも共有したい」と話した。県警生活安全総務課の軽部智広課長補佐は「対策についてあらためて考えるきっかけになったと思う。店舗全体の防犯意識を高めてほしい」と振り返った。(足立優作)

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