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ライアン・ゴズリング、「グレタ・ガーウィグとマーゴット・ロビーなくして『バービー』は存在し得ない」

ライアン・ゴズリングは第96回アカデミー賞グレタ・ガーウィグが監督賞、マーゴット・ロビーが主演女優賞の候補入りを逃したことに失望をにじませた。
© Warner Bros/Courtesy Everett Collection

第96回アカデミー賞のノミネーションが1月23日(現地時間)に発表され、『バービー』のグレタ・ガーウィグが監督賞、マーゴット・ロビーが主演女優賞の候補入りを逃したことにライアン・ゴズリングは落胆しているという。同作でケン役を演じて助演男優賞にノミネートされた彼は声明を発表し、失望をにじませた。

「名作が数多く公開された本年度、同業の方々から卓越したアーティストの皆さんとともに候補に選んでいただいたことを大変誇らしく思います。そして、こんなことを言うとは思ってもみませんでしたが、ケンという名のプラスチック人形を演じたことを名誉に感じるとともに、誇らしく思います」と喜びを伝えてから、こう続けた。「ですが、バービーなくしてケンの存在はありません。グレタ・ガーウィグとマーゴット・ロビーなくして『バービー』は存在し得ません。2人は、世界にセンセーションを与え、歴史的作品となった本作の立役者です」

「彼女たちの才能と闘志、精神なしには、本作が皆さんに認められることはなかったでしょう。2人が候補入りしなかったことに失望したというだけでは、とても言い足りません。2人は逆風をものともせず、魂もなく、服も着ていない、そしてありがたいことに性器すらない人形だけを味方に、僕ら皆を笑わせ、心を打ち砕き、さらにカルチャーの殻を破り、新しい歴史を作りました。2人の働きはノミネートという形で評価されるべきでした」

そして本作で初の助演女優賞候補入りを果たしたアメリカ・フェレーラに触れ、こう締めくくっている。「とはいえアメリカ・フェレーラと、この画期的作品に才能をささげたアーティストたちが候補入りを果たしたことを非常にうれしく思います」

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『バービー』は作品賞をはじめ、衣装デザイン賞や美術賞、ケンの歌う「I'm Just Ken」を含む歌曲賞2つなど、7部門8ノミネートを得た。グレタとマーゴットはそれぞれオスカー最有力候補と目されてきたが、グレタは脚色賞、マーゴットはプロデューサーとして作品賞に候補入りするに留まり、それぞれ監督賞、主演女優賞のノミネートからは外れた。

ライアンがオスカー候補となるのは、『ハーフネルソン』(2006)、『ラ・ラ・ランド』(2016)に続き、これが3度目。助演男優賞を『American Fiction(原題)』のスターリング・K・ブラウンや『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のロバート・デ・ニーロ、『オッペンハイマー』のロバート・ダウニー・Jr、『哀れなるものたち』のマーク・ラファロと競う。

Text: Tae Terai