NY商品取引所 「金」先物価格 一時2100ドル超 最高値更新

ニューヨーク商品取引所では、安全資産とされる金の先物価格が一時、1オンス=2100ドルを超え、先週1日に続いて最高値を更新しました。

FRB=連邦準備制度理事会が来年にも利下げに踏み切るとの観測が広がる中で、利下げの影響を受けにくいとの見方から金を買う動きが強まりました。

ニューヨーク商品取引所の取り引きの指標となる金の先物価格は、先週1日に最高値を更新していましたが、現地時間3日夜の取り引きで1オンス=2100ドルを超えて一時、1オンス=2152ドルまで上昇し、1日に続いて最高値を更新しました。

安全資産とされる金の先物価格はイスラエル・パレスチナ情勢を背景にこのところ上昇傾向が続いていました。

先週1日にFRBのパウエル議長が講演を行ったあと、FRBは来年にも利下げに踏み切るとの観測が市場に広がり、外国為替市場でドルが売られる中、金は利下げの影響を受けにくいとの見方が出たことで金を買う動きが一段と強まりました。

金の先物価格は、その後、利益を確定するための売り注文も出て、値下がりに転じています。

市場関係者は「FRBが利下げに踏み切る時期に関心が集まる中、投資家の間でひとまず金に資金を振り向ける動きが出たのではないか」と話しています。