東京の有明コロシアムで12日と13日に行われる国・地域別対抗戦「ビリー・ジーン・キングカップ」で、日本はカザフスタンと対戦し、先に3勝すれば、11月に行われるファイナルに進むことができます。
この大会におよそ4年ぶりに出場した大坂選手は、初日の12日、シングルス第2試合で世界50位のユリア・プティンツェバ選手と対戦しました。
国内でのプレーは去年7月に女の子を出産後初めてとなり、試合前にはファンのサインの求めに笑顔で応じるなどリラックスした様子を見せていました。
試合は第1セット、大坂選手が最速で時速190キロを超えるサーブで主導権を握りました。
そして第6ゲームで強烈なバックハンドを決めるなどして先にブレークし、その後は1ゲームも落とさず、6-2で取りました。
第2セットは互いに譲らずタイブレークとなり、大坂選手が力強いショットでリードを奪い、最後は鋭いバックハンドのショットをコースに決めて、このセットを7-6で制し、セットカウント2対0のストレートで勝ちました。
大坂選手はこの試合、15本のサービスエースを奪うなどサーブが好調で、勝負どころで相手に流れを渡しませんでした。
また、第1試合に出場した世界79位の日比野菜緒選手は、世界939位のアンナ・ダニリナ選手にセットカウント2対0でストレート勝ちしました。
日本は対戦成績を2勝とし、13日はシングルス2試合、ダブルス1試合が予定されていて、1勝した時点でファイナル進出が決まります。
大坂なおみ 国・地域別対抗戦 出産後初の国内でのプレーで快勝
テニスの大坂なおみ選手が、12日から東京で始まった国・地域別対抗戦に出場し、去年7月の出産後初めて国内でプレーを披露し、快勝しました。
大坂なおみ「日本の国旗が掲げられ特別な気持ち」
大坂なおみ選手は試合後の記者会見で「きょうのような結果が出てうれしいのは言うまでもない。タフな試合だった。日本でしばらくプレーしていなかったので、いいプレーがしたいと思い、試合は最初からずっと緊張していた。チームの雰囲気にとても助けられた。サーブの調子がよかったのも助けになった」と試合を振り返りました。
そのうえで「日本の国旗があちこちに掲げられるのを見ると特別な気持ちがわいてきた。会場の雰囲気もすばらしく、さらなるモチベーションになった」と話していました。
一方、第2セットの第7ゲーム、大坂選手のサーブの際に観客の子どもが泣いたため、一瞬、プレーを止めたことについては「その瞬間は娘のシャイのことをふと思い出した。とてもかわいかったが、お母さんが慌てているようだったのでゆっくり時間をかけてリラックスしてほしいという気持ちだった。私も娘のことを思った」と笑顔を見せていました。