Netflixのオリジナルクリスマス映画『フォーリング・フォー・クリスマス』が好評なリンジー・ローハン。アメリカマスコミは「あのリンジーが復活した!」と興奮気味。パリス・ヒルトンと並んで元祖お騒がせセレブと言われてきたリンジーだけれど、あまりにも事件が多すぎて何をやらかしてきたのかわからなくなりがち。そこで今回はリンジーの波瀾万丈すぎるヒストリーを総復習! アメリカマスコミが復活劇に驚いているのに納得できるはず。
3歳で売れっ子モデルに
3歳でモデルデビューしたリンジー。「カルバン・クライン・キッズ」や「ピザ・ハット」など大企業のCMに60本以上出演、売れっ子に。10歳のときにドラマ「Another World」に出演、演技の道を歩み始める。あっという間に人気子役になったリンジーは1998年、13歳で映画『ファミリー・ゲーム/双子の天使』に出演、映画デビューを飾る。
2003年には映画『フォーチュン・クッキー』、2004年には映画『彼女は夢見るドラマ・クイーン』と立て続けにヒット作を飛ばす。2004年には学園コメディ映画『ミーン・ガールズ』に出演、アイドル女優としての地位を確立する。
ちなみにこの作品は学園のクイーンとその取り巻き役としてレイチェル・マクアダムス、アマンダ・サイフリッドも出演しているカルト的名作。今改めて見てみると、初々しいリンジーにびっくり。
シンガーとしても人気爆発
2004年にはアルバム『Speak』もリリース、シンガーとしてのキャリアもスタート。このアルバムはビルボードのアルバムチャートで最高4位を獲得、さらにイギリスやオーストラリアでも大ヒット! 批評家からの評価はイマイチだったけれど売れっ子歌姫に。
リッチになるにつれプライベートに暗雲
ところが売れっ子になると同時にプライベートに暗雲が。まずリンジーの稼いだお金を巡って両親が対立、さらに父親のマイケルが暴力事件で逮捕されてしまう。パパラッチに追い回されるようになったリンジーはショッピングでストレス発散。ウェブサイト「ライフ&スタイル」によるとこの頃リンジーは年間100万ドル(約1.3億円)の洋服やアクセサリーを購入。スタイリストのレイチェル・ゾーに「彼女のクローゼットには8,000ドル(約100万円)のプラダのドレスや2,000ドル(約27万円)のバレンシアガのバッグなんかで溢れている。服をものすごくたくさん持っているけれど、まったく着ないものもある」と暴露されたことから買い物依存症なのでは?と疑う声も浮上した。
買い物、薬物、アルコールに依存する日々
さらにアルコールや薬物にも手を出し2007年にはDUI(飲酒もしくは麻薬の影響下での運転)で逮捕、リハビリ施設に入る。しかし治療の甲斐なくすぐに期限切れの運転免許証でDUI、しかもコカインまで所持しているところを見つかって逮捕。有罪判決を受ける。1日の服役とアルコールに関する教育プログラムの受講、社会奉仕を命じられる。
2週間も服役
2010年には保護観察中に出廷しなければいけない聴聞をすっぽかし。保護観察の条件に違反したとして90日の実刑と90日のリハビリが言い渡された。ちなみにリンジーは出廷できなかった理由について「カンヌ国際映画祭に行ったら現地でパスポートを盗まれて帰れなくなった」と説明していた。リンジーは14日間服役した後、刑務所が混んでいたことから早期釈放された。
ネックレスを盗む
刑務所を出てそのままリハビリ施設に入ったリンジー。そこで職員に暴力を振るったとして告訴される。リンジーにとってはラッキーなことに告訴は取り下げられたものの、リハビリ施設を退院したあと今度は自宅近くの宝石店から2,500ドル(約34万円)のネックレスを万引きしたとして重窃盗罪で逮捕される。2007年の飲酒運転の保護観察中だったことからその条件に違反したとして、保護観察処分も取り消されてしまう。120日の実刑と480時間の社会奉仕活動を言い渡され、代わりにネックレスの盗難は軽犯罪の扱いになった。服役するも今回も刑務所が混雑していたことから釈放される。
当然キャリアも低迷
この頃になるとキャリアも低迷。2013年の映画『ザ・ハリウッド』を最後に仕事が途絶えてしまう。翌年オプラ・ウィンフリーが所有するネットワークとタッグを組み自分のドキュメンタリーシリーズ「Lindsay」を制作。さらに2016年にはホスピタリティ業界に参入。ギリシャのアテネでナイトクラブ「ローハン」を開店、2018年にはミコノス島のビーチでクラブの経営を始める。2019年にはこのクラブのスタッフたちを追ったリアリティ番組「Lindsay Lohan’s Beach Club」も制作している。
番組は1シーズンで終わってしまったけれど、クラブの経営は順調。ドナルド・トランプ元大統領の娘ティファニー・トランプはバカンス中にこのクラブに遊びにきて実業家のマイケル・ボウロスと出会い交際をスタート。今年11月にゴールインした。ちなみにリンジー曰く「2人が会ったときに私はそこにいなかったの。マイケルのこともティファニーのことも知っているけれど、どうやって恋に落ちたのかは知らない」。
ドバイへ脱出
リンジーの名誉のために言うと映画の仕事が途絶えたのは彼女の意思もあるもよう。2014年にリンジーはロサンゼルスを脱出、ロンドンとドバイを行ったり来たりする生活を始めている。ドバイには2008年に初めて訪れたときから魅力を感じていたそう。理由は「静かに過ごすことができるから」。今年、あるインタビューで「この国ではパパラッチが違法なんだと思う。ここで暮らしたことで、プライベートな生活を充実させ自分のために時間が使えるということがわかった。仕事をすること、そこから離れて普通の生活をすることのありがたさを学んだ」と話している。
借金三昧
とはいえリンジーに静かな生活は訪れない。2011年にはリムジン会社への未払金が10万ドル(約1,300万円)にまで膨れ上がり、2012年にはラスベガスの日焼けサロンへのツケが4万ドル(540万円)に達し裁判沙汰になってしまう。オプラ・ウィンフリーとタッグを組んだドキュメンタリー「Lindsay」では200万ドル(約2.7億円)のギャラをもらったと報じられたがそれはほとんど借金返済で消えてしまったという。
ドバイに行っても、お金の管理は上達しないまま。2016年にはロンドンに借りているマンションの家賃が払えず、自己破産寸前に。また2017年にはアメリカで10万ドル(約1,300万円)を超える未払い税金を抱えているという報道も飛び出した。
華麗なる恋愛遍歴
恋も波瀾万丈。10代の頃にはアイドルシンガーのアーロン・カーターを巡ってヒラリー・ダフとバトルを繰り広げたことで有名。ウィルマー・ヴァルデラマやレストラン「ハードロック・カフェ」のオーナーの御曹司ハリー・モートン、DJのサマンサ・ロンソンと交際してきた華やかな恋愛遍歴を持つ。
セックスリストが流出
2014年にはリンジーが過去に関係を持った相手を手書きで書き出した「セックスした相手リスト」が雑誌『インタッチ』に流出。ザック・エフロンやジャスティン・ティンバーレイク、ホアキン・フェニックス、ジェームズ・フランコ、コリン・ファレル、オーランド・ブルーム、アダム・レヴィーン、ヒース・レジャーらビッグネームがずらりと並んでいたことから大騒ぎになった。 ちなみにリンジーは後日、このリストは「リハビリの一環として書いた」と説明している。
2016年にはロシア人大富豪の御曹司で実業家のエゴール・タラバソフと婚約するが翌年には破局。リンジーはタラバソフから虐待を受けたと告発、一方タラバソフはブランド品の服や時計、アクセサリーなど2万4,000ポンド(約400万円)相当をリンジーに盗まれたと警察に通報。泥沼破局となった。
婚約、そして結婚!
しかしついにリンジーに幸せと平和が訪れる。2020年2月にクエート出身でドバイ在住の投資銀行重役のベイダー・シャマスとの交際報道が浮上する。インスタグラムに妹のアリ・ローハンや友達も交えた写真もアップ、「妹とボーイフレンドのベイダーとの素敵な夜」とコメントしたことがきっかけだった。
その後2人はほとんど交際を表沙汰にせず静かに愛を育み、2021年11月にインスタグラムで婚約を発表! 今年7月に結婚した。リンジーはベイダーとの関係については徹底した秘密主義。どこで出会ったのかも明かしていない。
ラブコメで演技力を発揮
婚約した頃から、低迷していたキャリアも好転し始める。2022年3月にNetflixのと複数の作品に出演する契約を締結。クリスマスを舞台にしたロマコメ『フォーリング・フォー・クリスマス』が無事に完成、2022年11月に無事リリースされた。この作品でリンジーが演じているのは甘やかされて育った、大ホテル経営者のお嬢さま。交際中の恋人にスキーリゾートでプロポーズされるも遭難。記憶喪失に陥ってしまう。
まるでパリス・ヒルトンを思い出させるようなヒロイン(パリスは2018年1月に俳優のクリス・ジルカからアスペンのゲレンデでプロポーズされて婚約。10か月後に破棄している)に挑戦したリンジー。元々コメディ作品が得意な彼女は久しぶりの主演作でもちゃんとコメディエンヌぶりを披露、新たなファンを獲得している。ちなみに昔のパリスとリンジーは仲が悪いことで有名だったけれど2人とも成長したのか今では仲良し。リンジーが婚約したときパリスは祝福のメッセージを送っていた。リンジーはこの作品のプレミアにベイダーと出席、レッドカーペットデビューを果たした。