川上奈々美 女優業専念へ「次のステージに行く前にしっかり恩返ししたい」

[ 2021年4月5日 12:00 ]

セクシー女優、ストリッパーとしては来年2月の活動引退を発表した川上奈々美。女優業に専念する
Photo By スポニチ

 演技力を高く評価され、「東京の恋人」「ゾッキ」「全裸監督」など多くの映画、ドラマに出演している人気セクシー女優でストリッパーの川上奈々美(28)が5日、AVとストリップを来年2月で引退し、女優業に専念すると発表した。5月から東京・浅草ロック座など3劇場で約100公演の全国ストリップツアーを行い“ラストイヤー”を締めくくる(日程別掲)。スポニチの取材に「次のステージに行く前にしっかり恩返ししたい」と意気込みを語った。

 2012年1月にAVデビューし、来年で10周年を迎えるトップセクシー女優。ドラマ性が強い構成だった3本目の出演作で、自身の演技を見返して「なんて私は大根なのか」と悔しくなった。以来、舞台のオーディションに積極的に参加して出演を重ねるなど、演技力を磨いてきた。 AV以外の作品にも呼ばれるようになり、演技することの魅力に目覚める一方で感じてきたのが、セクシー女優への不当な扱い。「テレビ番組に呼んでもらえなかったり、世間から(存在に)“フタをされている”ように感じることがある」という。

 自身のAVデビューは「望んだ形でなかった部分もある」といい、偏見を持つ側の心理を理解できる面もあるが、アダルト業界のトップを走ってきた誇りと自負がある。「女性が脱ぐというのは大きなリスクを負う行為で、失うものも多い。でも、それを望んでくれる人も大勢いる仕事。なのに第2の人生を踏み出すのが難しすぎる」と語気を強めた。

 引退しても、濡れ場の演技は「今後も武器にしたい」と“封印”は考えていない。セクシー女優出身として成功することが、後輩たちの道を広げることに繋がるからだ。自身が歩いた道に悔いはない。

 ここからの1年は、AVとストリップへの恩返しの期間。特にストリップは「アンダーグラウンドな印象が強いけど、舞台と客席でつくる楽しさなど“人間”が詰まった場所」と、その魅力を広めたいと考えている。「私の引退公演ということで、足を運んでくれる人もいるかもしれない。ストリップのとりこになってほしい」と“置き土産”になることを願っている。

 ▼今後のスケジュール
2021年
 5/1~10 川崎ロック座(神奈川県)
 8/11~31 浅草ロック座(東京)
 10/1~10 東洋ショー劇場(大阪)
2022年
 2月 浅草ロック座
※AVは1月引退

 ◆川上奈々美(かわかみ・ななみ)1992年(平4)10月14日生まれの28歳。12年1月にAVデビュー。15年5月、浅草ロック座でストリップデビュー。同年9月から「恵比寿★マスカッツ」加入し、17年7月まで副キャップを務める。1メートル60、B79W57H80、Cカップ。AV以外にも公開中の映画「ゾッキ」や「東京の恋人」「メイクルーム」「悲しき天使」など出演多数。趣味・特技は1人カラオケ、映画、舞台鑑賞、マッサージ。

続きを表示

2021年4月5日のニュース